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矢掛工場勤務

逸見 尚亨

HEMMI HISAYUKI

矢掛製造部(部長)・業務推進室室長

入社26年目

2024年4月1日現在

どのような新しいことに挑戦してこられたのでしょう?

設備・手順・育成に新しい仕組みを取り入れる事で、活性化出来るように取り組んでいます

矢掛製造課には200人ほどが所属し、3交代制で工業用マスキングテープを製造しています。人間関係を大切にして、思いついたことはすぐに言える、仕事に関係なく要望や改善点を出しやすい雰囲気が特徴です。何でも手掛ける部署の顔ももち、工場の新設では建物や施設内に設置する機械の選定、製造能力などにも関わります。全く同じ設備や能力を踏襲するのではなく、常に改革するシステムを提案・検討しています。想像以上にいろいろな経験ができ、知らなかったことや新しいことに挑戦できる環境が魅力です。そこでの出会いが可能性を広げ、私も難題を乗り越えてきました。

マスキングテープはまさに世界が市場なのですね

手で切れる日本製は、外国人には画期的な商品のようです

19歳で入社し、3交代の製造オペレーターとして現場で機械を動かしていました。21歳で3交代のリーダーになり、日勤に変更。25歳から当時の常務と出張するようになりました。中国やタイ、ヨーロッパの会社と技術交流をしたこともあります。「和紙」を使ったマスキングテープは、薄く丈夫なのに手で簡単に切れるという我々にとっては当たり前の事が、海外では非常に画期的な事だったようで、Made in Japanの認知度を高めた事に携わることが出来て嬉しかったです。印象に残っている仕事の筆頭は、28歳の時に携わったmtの立ち上げです。当時の常務(営業担当)と総務課長代理(広報担当)と私の3人で始めました。今までにない製品を工場のみんなに作ってもらわないといけない状態で、「無駄なことをしている」「売れるわけがない」と言われながらも1年で商品化にこぎつけます。2008年にmtを世に送り出し、私の手から離れていきました。仕事で大切にしていることは、情報の共有と速度です。情報が共有できていれば、課題に向けてたくさんの脳で対応できます。新鮮な情報が適切に伝わり、一体感も生まれます。IoTの推進にも積極的です。点検や記録など製造に関するデータは多く、すべてをデータ化していません。すべてをデータ化すると今まで見えなかったものが見える環境になります。手書きで記録しないことで、作業負担も軽減でき、働きやすい職場に。さらに情報網の強化につながり、同じ情報を大勢が共有できます。すべてが迅速になり、予防することも対処速度も良くなるというわけです。

大企業にはない、中小企業ならではの働く魅力は何でしょう

カモ井加工紙では歯車ではなく モーターになって働けます

製造課長として、次の世代を担う人材の発掘は重要課題です。就職活動では大手志向が根強いですが、ぜひカモ井加工紙のような中小企業にも目を向けてもらいたいと思います。大企業では歯車の一つになりがちですが、カモ井加工紙ではモーターになれるからです。自分の意思も目標も含めて仕事ができるのです。やりがいを感じられるのも私どものような中小企業だと、私は確信しています。これまで何人も面接をしてきました。そこから学んだことは、面接時に面接マニュアルに捕らわれない方、思いがあると言う方は間違いなく活躍しています。個性的でやる気のある方と一緒に働きたいですね。

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