2017.07.10
「まずは、お客に好かれろ! -戸建住宅の現場-」
個人宅の現場をメインに手掛ける職歴10年余の職人さんお二人。<前編>では職人になったキッカケやライフスタイル、そして塗装職人にとって大切なことなどを聞かせてもらいました。
基本データ
職人Aさん(写真左)/職人Bさん(写真右)
- 主な仕事内容:
- 戸建建築の外装塗装
- 職歴:
- 職人Aさん 約10年/職人Bさん 約12年
元々は同じ会社に勤めていた先輩・後輩というお二人。ともに退職後に独立して約6年目。
お客さんに喜んでもらえると嬉しい。個人の住宅が現場だとお客さんの反応がダイレクト
お二人は塗装の仕事をされて何年ぐらいですか。
- 職人A:「10年ぐらいです」
- 職人B:「12年になるかな。もともと2人は同じ会社に勤めてましたが、会社の状況がちょっと変わっちゃて(苦笑)。今はふたりそれぞれ独立していて、自分は独立して6年目になります」
この仕事を選んだきかっけは何だったんでしょうか。
- 職人A:職人A:「最初は『この仕事がいい!』という感じではなかったのですが…」
- 職人B:「…騙された!?(笑)」
- 職人A:「えーっと…いえいえ(笑) 最初は成り行きで転職して。向いてたのか、気が付けば10年目っていう…」
何年ぐらいで一人前の塗装職人になれるのでしょうか。また、仕事で目標としている人はいますか。
- 職人A:「仕事を覚えるのに3年かかるといいますよね」
- 職人B:「でも人によるかな。3年やっても、10年やっても上達しない人もいるでしょ」
- 職人A:「日々勉強ですね、ホントに」
- 職人B:「目標とする人は、あまりいないかな。完璧な人なんていないからね(笑)。でもそれぞれに良いところがあるので、そこは見習っていきたいなと思っています」
仕事の魅力や、やりがいはどんなところでしょうか。
- 職人B:「そりゃ、朝は早いでしょ、夏は暑いでしょ、冬は寒いでしょ、それに塗料の臭いはキツいでしょ…。あれっ、仕事の魅力の話でしたね!(笑)」
- 職人A:「(笑)。やっぱりお客さんに喜んでもらえると嬉しいですね。個人宅の現場だとお客さんの反応がダイレクトに伝わってきます」
- 職人B:「それと自己満足もあるね。いつもよりキレイに仕上がると、お客さんが気付いてなくても気分が良いとか」
まずは挨拶。お客さんに気に入ってもらわないと
仕事のモチベーションの維持や、休日のリフレッシュはどうされてますか。
- 職人A:「休日は釣りっすね。といっても海釣りじゃなくて、近所の池や川で…」
- 職人B:「…ザリガニ釣りだろ(笑) !俺はまあ、今は仕事が中心かな。バリバリやれる時期って、まさに今だからね」
- 職人A:「わっ、自分だけ真面目に答えて、こっちはザリガニ釣りって(笑)」
- 職人B:「いやそりゃさ、俺だっていろいろと気分転換の方法はあるよ。でもほら、一応2児の父だからさぁ(笑)」
塗装職人にとって必要なこと、重要なことって何でしょうか。
- 職人B:「やっぱり続けることですよ。あと、新人さんにまず教えることは、挨拶。まずはしっかり挨拶して、お客さんに気に入ってもらわないと。どんな現場でも塗装は最後の工程。他の職人さんの仕事に関するクレームを受けてしまうこともあるからねぇ~」
なるほど。さて、ではここからはお仕事のことをもっと詳しく聞かせてもらいますね(笑)
- マスキングテープはどう使う!? いい職人になるには!?
ザリガニの話は置き去りに、後編へと続きます。