INTERVIEW
1975年7月千葉県柏市生まれ。数年の営業職を経験したのち、「汗をかく仕事がしたい」と20歳から塗装の道へ。職人歴26年。中学～高校と軟式テニスに打ち込む。高校は県下の強豪校へ進学し、インターハイへも出場した。現在の趣味は、ゴルフとニュース番組を見ること。性格は真面目で照れ屋。ニックネームは“まこっちゃん”。誰にでも親しまれる、丁寧で優しい物腰もまた、職人としての武器だ。一戸建てを中心に、さまざまな現場を回る。ヤマモトホールディングス（プロタイムズ松戸店） https://matsudo-paint.com
Chapter 1
まったくちがう業界で営業職を3年やってから、塗装の現場へ来ました。理由は──汗を流して、身体を使って働きたいから。気持ちが自然と動きました。親が塗装をやっていたというものありました。汗をかくなら塗装だ、と。
実際にやってみると、おもしろいんです。塗装って、毎回の現場がちがうじゃないですか。とにかく飽きないんですね。初日から、毎日同じ会社へ通っていた昨日までの生活とはちがう新鮮さがありました。
現場では、たとえば“塗る”にしろ“養生”にしろ、その場所ならではの新しい工夫やアイデアが必要になってきて、それも面白い。もちろん景色も、お客さまもちがう。本当に飽きるということがありません。
大変なことは、たくさんあります。でも、それはあまり言葉にしたくないかな。職人の大変さは皆同じですよね。でも、一つ一つを解決して良い仕事をできるとうれしい。自分も同じです。
Chapter 2
修業時代は、掃除と手元と養生の毎日でした。昔の先輩職人は厳しかったですから、怒られながらの若き日の修業時代ですね。
ちがいと言えば、いまは昔にくらべて、現場で使う道具が増えました。ローラーが増えていますね。速いんです。刷毛よりも、やっぱりローラーは速いですからね。
しかし、速ければ良いというものではない。場面場面で、用途ごとにいくつもを使いこなすようにしています。
養生も、新性能の新しい養生テープがでてきて、使いやすく便利になりました。でも基本姿勢は“速く、必要な仕事を丁寧に！”で、それは変わりません。必要な丁寧さと、必要以上の無駄な丁寧さはちがいます。
「時間を浪費しないように、効率よく必要な仕事を丁寧にすること」──。プロの職人ですから、それが求められる技術だと思います。そのために場所や季節にあった高性能の養生テープは大切です。
わたしの職人としての特徴は、人見知りをしないことです。いろいろなタイプのお客さまがいますが、誰と会話をしても新鮮だし楽しいです。小さい頃は内気で無口な少年だったのですが、不思議なものですよね。
資格を持つことで初対面の方からの信用を得ますが、現場でのふるまいが、やはり大切だと感じています。ニックネームは“まこっちゃん”です。
Chapter 3
中学～高校時代は軟式テニス部に所属していました。高校は千葉県の強豪高校へ選抜で入って、県大会やインターハイへ出場しました。今もテニスをやりたいですね。でも、一緒にやっていた高校時代の仲間たちは落ち着いてしまって。テニスは一人ではできないので、だいぶやっていませんね。
昔の体育系の部活ですから、それは厳しかったです。炎天下を走ったり、打ち込んだり。それこそ今はあれですけれど、厳しいコーチからゴツン！なんてこともよくありました。テニス部で鍛えられたがまん強さが、現場で活きたなあと、今からふり返ると思います。
しかし、かつてのような厳しい指導では、今の子達はついてこないでしょう。部活も現場も、それは同じですね。わたしはいま“職長”という立場ですが、今日もそうですが、新人たちには明るく指導することを心がけています。
仕事仲間とお酒を飲みに行くことはありますが、お酒を飲んだら仕事の話はしないようにしています。意見のちがいがヒートアップして、ぶつかる場面も出てきますから。でも塗装の職人は、みんな塗装が好きだから、どうしても仕事の話になってしまいます。できれば仕事以外の話がしたいのだけれどなあ（笑）。
今の趣味はゴルフです。うーん…うまい人がたくさんいるんで、スコアはなかなか、「がんばってます！」だけしか言えません。一度だけ80台を出しましたが、一度だけです。ドライバーは230～240ヤードくらいでしょうか。以前は、月に二回くらい廻っていたのですが、最近は忙しくて行けていません。塗装もゴルフも、一生懸命やりたいです！
掲載日：2022年4月8日
人見知りをしない職人です！ニックネームは“まこっちゃん”！