YAMAKOSHI HIROAKI (age22)
山越塗装勤務 1995年10月5日、神奈川県横浜市生まれ。昨年春、建築系の専門学校を卒業後、山越塗装に入社。祖父、父と同じ現場で汗を流している
INTERVIEW
山越塗装勤務 1995年10月5日、神奈川県横浜市生まれ。昨年春、建築系の専門学校を卒業後、山越塗装に入社。祖父、父と同じ現場で汗を流している
Chapter 1
やっと1年経つんですが、いまも覚えることがたくさんあって、たいへんです。ただ、最初の頃は現場の掃除や養生、足場を組む手伝いとかばかりだったんですが、最近は塗りの仕事も任されるようになりましたから、汚いところを塗ることできれいに仕上げていくことには、やっぱり、やり甲斐がある仕事だと感じているところです。
養生は最初の頃は、うまくできませんでした。どのくらいの範囲で飛散シートを張ればいいのかよくわかりませんでしたから、やり直させられたりしていたんです。ただ、すごく手間がかかるので、どうにかして手間を省けないかと、よく考えていたんです。でも、結局、手間を省けば省く分、塗装を落としたり、掃除をするのに、よけいに手間がかかってしまう。それに、よけいなことを考えたり、焦って作業をすると、ミスも多くなってしまう。気温が低い冬は糊料が硬くなってテープが破けてしまったり、きっちりテーピングしないと隙間から風が入ってうるさかったり……まだ、先輩に比べると、うまくラインがだせなかったり、下手くそなんです。日々、いろいろ学んでいるところです。
Chapter 2
Chapter 3
Chapter 4
祖父には現場で厳しい言い方で注意されていますが、本当はやさしい人だとわかっていますからね。職人の先輩として、仕事を教えてくれていると感じますので、楽しくもあるんです。少しでも横着すると叱られますが、きちんと仕事をみてくれているんだと思います。毎日、家に帰ると、反省会もあるんです。そこでもきつい言い方をされますが……。
祖父は三代目を継いでほしいと思っているのかもしれません。でも、いまは塗装職人の修業を始めたばかりで、かなり先のことですから、リアルには考えていません。それに、兄が二人いるんです。上の兄は就職活動中で、下の兄は大学生なんですが、将来、この仕事に就きたくなるかもしれません。ただ、小さい頃から祖父や父が働いているのを見ていましたから、自分が跡を継ぎたいという気持ちはないわけではありません。
近い将来としては、とりあえず、いろんな資格を取っていきたいと思っています。また、きちんと技術を身につけられたら……武者修行というか、他の会社で経験を積ませてもらうことも考えています。外の世界を知ることで、職人としても、人間としても、成長できるんじゃないかと思うんです。祖父や父といっしょに働いていると、どうしても甘えがでてきてしまいますからね。
掲載日:2018/06/29
職人として、祖父と父を尊敬しています