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職人図鑑 # 001 近藤佳充 近藤塗装・岡山県

職人図鑑 # 002 田中裕二 ㈲大池塗装・岡山県

職人図鑑 # 003 杉井謙一 ㈲大池塗装・岡山県

職人図鑑 # 004 大池 剛 ㈲大池塗装・岡山県

職人図鑑 # 005 三宮 望 ㈱鈴木塗装工業所・東京都

職人図鑑 # 006 鈴木育也 ㈱鈴木塗装工業所・東京都

職人図鑑 # 007 細包大輔 斉藤興産㈱・東京都

職人図鑑 # 008 南川学 斉藤興産㈱・東京都

職人図鑑 # 009 山越敏司 ㈲山越塗装・神奈川県

職人図鑑 # 010 山越達也 ㈲山越塗装・神奈川県

職人図鑑 # 011 山越弘尭 ㈲山越塗装・神奈川県

職人図鑑 # 012 白井悟 HOPE’S(ホープ・エス)・大阪府

職人図鑑 # 013 金丸孝治 ㈱カネマル(金丸塗装)・大阪府

職人図鑑 # 014 竹村満弘 タケムラ塗装・兵庫県

職人図鑑 # 015 平井勇 ㈱平井工業・大阪府

職人図鑑 # 016 元木陽史 ㈱カスタムペイントプロ・東京都

職人図鑑 # 017 大塚裕貴 ㈱ミヤケン・群馬県

職人図鑑 # 018 櫻井英樹 櫻井シール・群馬県

職人図鑑 # 019 福本貴之 FT工業・埼玉県

職人図鑑 # 020 徳竹秀介 徳竹塗装㈱・埼玉県

職人図鑑 # 021 小田垣雅也 福島塗装(徳竹塗装㈱)・埼玉県

職人図鑑 # 022 秋山俊介 安田塗装・東京都

職人図鑑 # 023 金子祐太 ㈲はっとり建装・東京都

職人図鑑 # 024 佐藤優気 ㈱近藤塗装・東京都

職人図鑑 # 025 佐藤義保 ㈱近藤塗装・東京都

職人図鑑 # 026 石塚舞樹 ㈱近藤塗装・東京都

職人図鑑 # 027 山岡 愛 大石産業㈱・神奈川県

職人図鑑 # 028 大石将平 大石産業㈱・神奈川県

職人図鑑 # 029 西澤英明 西澤塗装・茨城県

職人図鑑 # 030 西澤愛斗 西澤塗装・茨城県

職人図鑑 # 031 松崎真一 ㈱フクモト工業・福岡県

職人図鑑 # 032 山添正信 ㈱福岡ペイントArt・福岡県

職人図鑑 # 033 江藤貞直 E.TOKEN・福岡県

職人図鑑 # 034 佐伯玲磨 ㈱ハットリ・福岡県

職人図鑑 # 035 櫻本真一 ㈱櫻一style・宮城県

職人図鑑 # 036 吉田健太 ㈱オイカワ美装工業・宮城県

職人図鑑 # 037 嶺岸健二 ㈱ミネケン・宮城県

職人図鑑 # 038 槻田安政 ㈲ペイントスタッフ・宮城県

職人図鑑 # 039 池田 太 池田シーリング(東光商会)・兵庫県

職人図鑑 # 040 坪井 邦夫 ツボイ塗工・東京都

職人図鑑 # 041 宮澤 信彦 ㈱建翔・千葉県

職人図鑑 # 042 相馬 純 ㈲相馬工業・神奈川県

職人図鑑 # 043 上林 猛志 ㈲上林塗装・埼玉県

職人図鑑 # 044 上林 勇介 ㈲上林塗装・埼玉県

職人図鑑 # 045 上林 奎介 ㈲上林塗装・埼玉県

職人図鑑 # 046 稲垣 博子 ㈲稲垣塗装・神奈川県

職人図鑑 # 047 原田 京子 ㈱リペイント湘南・神奈川県

職人図鑑 # 048 石川 翔 石川塗装・茨城県

職人図鑑 # 049 北添 亜徒武 ㈱イワサ&M’s・東京都

職人図鑑 # 050 渡邊 翔太 ㈱装武・東京都

職人図鑑 # 051 森 昂大 ㈱夏川塗装工業・岡山県

職人図鑑 # 052 岡 泰正 ㈱エイトテクノ・岡山県

職人図鑑 # 053 小澤勇輝 ㈱小澤塗装・山口県

職人図鑑 # 054 鉤流浩史 ㈲あおい建工・広島県

職人図鑑 # 055 森田福次郎 ㈱東明・長崎県

職人図鑑 # 056 鈴山将 ㈱東明・長崎県

職人図鑑 # 057 坂上浩二 ㈱ヌリケン・プラス・長崎県

職人図鑑 # 058 松本拓真 ㈱ヌリケン・プラス・長崎県

職人図鑑 # 059 戸澤亮太 アイワ工業㈱・宮崎県

職人図鑑 # 060 岸波徳光 ティエヌケイ㈱・東京都

職人図鑑 # 061 本田実 高崎工業(ティエヌケイ㈱)・東京都

職人図鑑 # 062 深港洋人 ㈱深港美装(フカミナトリフォーム)・宮崎県

職人図鑑 # 063 熊井一仁 ㈲協伸・千葉県

職人図鑑 # 064 大野純郎 大野塗装・千葉県

職人図鑑 # 065 清水義行 ㈲清水塗装工業・埼玉県

職人図鑑 # 066 石田誠 ヤマモトホールディングス(プロタイムズ松戸店)・千葉県

職人図鑑 # 067 澤田直樹 ㈲サイワ塗装工業・埼玉県

職人図鑑 # 068 遠山剛 ㈲ふじ美塗装・熊本県

職人図鑑 # 069 竹ノ内裕一 南日本化成㈱・鹿児島

職人図鑑 # 070 西谷誠 ㈲西谷工業・鹿児島県

職人図鑑 # 071 塩浦克典 ㈲アリドメ・鹿児島県

職人図鑑 # 072 石井賢 ㈱マーブル・埼玉県

職人図鑑 # 073 関裕佑 ㈱CUD・東京都

職人図鑑 # 074 海野貴 ㈱うみのワークス・静岡県

職人図鑑 # 075 片山伊祐 ㈱眞愛・神奈川県

職人図鑑 # 076 吉田寛之 (株)吉田美装・東京都

職人図鑑 # 077 油原貞治 (株)油原興業・神奈川県

職人図鑑 # 078 小網芽衣子 (株)イシカワ・神奈川県

職人図鑑 # 079 梅澤政広 (株)梅澤工業・神奈川県

職人図鑑 # 080 古川尚彦 札幌キムテック・北海道

職人図鑑 # 081 藤原祥雄 三共塗装㈱・北海道

職人図鑑 # 082 新岡慎之助 ㈱シンテック・北海道

職人図鑑 # 083 青山裕史 札幌塗装工業㈱・北海道

職人図鑑 # 084 坂元康士朗 ㈲グラス・サラ 大阪府

職人図鑑 # 085 津本浩行 津本防水工業・和歌山県

職人図鑑 # 086 東野奈緒 ㈱タカラ塗料・大阪府

職人図鑑 # 087 三浦直樹 Nao建装㈱・福島県

職人図鑑 # 088 佐藤修 ㈲佐藤吹付工業・福島県

職人図鑑 # 089 後藤勝 ㈱アクティブ・福島県

職人図鑑 # 090 関隼人 ㈲大和防水・福島県

職人図鑑 # 091 小林将史 ㈱平野塗装・三重県

職人図鑑 # 092 松原竜二 ㈱リペイン工房・岐阜県

職人図鑑 # 093 鴨川稔 ㈱鴨川塗装・静岡県

職人図鑑 # 094 濵中良介 ㈲藤目塗装・香川県

職人図鑑 # 095 川田哲 ㈲川田建装・香川県

職人図鑑 # 096 西俊次 ㈲高装・高知県

職人図鑑 # 097 公文将博 ㈱のびる・高知県

職人図鑑 # 098 大城信 シンコウテック㈱・沖縄県

職人図鑑 # 099 松田辰貴 松田塗装・沖縄県

職人図鑑 # 100 武田博 ㈱光用塗装・沖縄県

職人図鑑 # 101 赤嶺和也 沖縄塗装工業・沖縄県

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INTERVIEW

職人図鑑 #019 福本貴之(48歳)

コーキング職人に転職してよかったと、つくづく感じています

福本貴之

Fukumoto Takayuki (age48)

FT工業代表 1969年12月13日、埼玉県生まれ。中学卒業後、土木工事用重機の運転手の父親の助手を務める。その後、大型特殊免許を取得、運転手となるが、26歳でコーキング職人へ転職、29歳で独立した。花火職人でもある

 

Chapter 1

重機運転手として独立するつもりだったんですが……

Chapter 1 重機運転手として独立するつもりだったんですが……

 中学卒業後、ユンボやブルドーザーなど、土木工事用重機の運転手だった父の仕事を手伝っていました。自分も運転したかったんですが、18歳になるまで、大型特殊免許を取れませんから、それまで助手席に座って、下働きみたいなことをしていたんです。ただ、助手をしていた3年間の経験は、その後、生きてきたと思います。ベテラン運転手である父の仕事ぶりを見て、いろいろ学ぶことができましたからね。

 それで、やっと免許を取って、経験を積んで、自前で大きな重機を買って独立して稼ごうとしていたところ……バブル経済が崩壊してしまった。重機は1000万円以上するんですが、もちろん、ローンなどの借金をすることになります。それまではゴルフ場や宅地の造成など、土木重機の仕事はいくらでもありましたから、返済して、稼ぐこともできたんです。ところが、いきなり目の前の仕事もなくなってしまって……独立は辞めて、重機の運転手を続けていたんですが、一方、将来、独立するにしても、それほどの資金が必要にならない仕事はないのかと、探していたんです。

 そんなところ、外壁にサイディングを張る仕事をしていた知り合いがコーキングもしていて、手伝ってくれと誘われて……26歳で転職することにしました。知り合いの親方のもと、最初はサイディングボード張りも手伝っていたんですが、だんだんコーキングを専門にするようになっていって……3年ほどしてから、コーキング職人として独立しました。

 コーキングを専門にしようと思ったのは……まず、もともと、細かい仕事のほうが好きなんですよ。それに、外壁にサイディングを運んで張っていくのは力仕事になりますから、長く続けられるものではないように思えたからです。

Chapter 2

花火職人としても忙しいんです

Chapter 2 花火職人としても忙しいんです

 13年前から、東秩父の神田花火という花火屋さんで花火師もやっているんです。花火師を始めたのは……地元の友人が採石場をやっているんですが、採石に使うダイナマイトを使うのには火薬類(製造・取扱)保安責任者という国家資格が必要になります。しかも、この資格には甲・乙・丙種の3種類があるんですが、いちばんむずかしい甲を持っている人間が5人いないと、火薬庫にダイナマイトなど火薬を保管できないという規定があるんです。そのために、友人に資格を取っておくように頼まれたことがきっかけなんです。資格を取るために、火薬の勉強をしているうちに、花火を打ち上げたくなって、伝手を頼って花火職人になることもできました(笑)。

 埼玉や関東近郊で花火大会が数多くある夏はもちろん、冬でも花火の打ち上げがある秩父夜祭などがあるから、年中、結構、花火で忙しいんですよ。

 その点、コーキングの仕事は2、3日で終わる現場が多いので、予定が立てやすいんです。ただ、足場の期限を切ってくる現場が多いので、天候で工期が延びたりすると、いろいろたいへんです。コーキングは湿度が高いと、コーキング材がなかなか乾きませんからね。

 ですから、効率よく仕事をしていくことを心がけています。

 たとえば、養生は半日で終わらせたいんですが、きちんと貼っていかないと、その後の作業が滞ってしまいます。カモ井加工紙さんの「SB-229P」というマスキングテープは、湿度が高くても問題なく貼れたりするので重宝しています。それに、最近はサイディングボードが多種多様になってきていますからね。素材、表面のタイプはさまざまですから、マスキングテープも超粗面なら「風神」、砂まきや凹凸が激しかったら「SB-246S」というように、細かく最適なものを選んで使い分けるようにしています。作業効率が全然、違ってきますからね。

Chapter 3

”許容範囲”を知ることがプロの仕事

 細かい仕事のほうが好きだと言いましたが、最初、コーキングの仕事で戸惑ったのは〝許容範囲〟でした。作業として、目地にコーキング材を詰めていくんですが、新人のうちは全部、均等にしていかなければならないと思う。

 でも、実際の仕事としては、完璧に均等にする必要なんてないんです。手を抜くということではなくて、経験を積んでいくと、このタイプの板なら目地をこの程度、詰めていけば、何に問題もないということがわかってくる。

 そういう〝許容範囲〟に収めるということが、一人前の職人の仕事になってくるんです。ていねいに仕事をすることは大切ですけれど、バカていねいにやるのはプロの仕事ではないということです。

 それは養生にしても同じことです。コーキング作業をやりやすいように真っ直ぐに貼ることは重要ですが、きれいに貼ることを目的にしたら、本末転倒になってしまいかすからね。きれいに貼るのはいいですけれど、時間をかけすぎたり、後々、剥がしにくくなるような貼り方をしていたら、プロの仕事ではありません。

 この仕事をしていて、いちばん嬉しいと思うのは、最後に養生を剥がして、コーキングを打ち終わった現場を見るときの爽快感ですね。きれいに仕上がっているのを見て、仕事を終えた充足感を感じます。

Chapter 3 ”許容範囲”を知ることがプロの仕事

Chapter 4

あと20年は職人を続けていくつもりです

 花火は収入もありますから、純然たる趣味は闘鶏です。20代の頃から自宅で軍鶏を飼っていて、ブリーディングをして、関東や東北の大会へ出しているんです。櫻井英樹さんとは軍鶏つながりで知り合ったんですが、闘鶏は鶏の総合格闘技みたいなものですよ。櫻井さんは自ら実戦していますが、自分はやっていないんですけれどね。

 FT工業という社名は福本貴之、Fukumoto Takayukiのイニシャルからつけました。工業としたの、自分はコーキング職人ですけれど、請ける仕事の幅を広げていこうと思ったからです。実際、この仕事を20年以上続けてきて、人のつながりもいろいろできていますから、内装や外壁、屋根、板金、サッシ、それにリフォームなど、いろいろな仕事を請けています。

 外壁工事だったら、コーキングはうちでやって、サイディングなどを下請けに出すというようにね。

 幸い、仕事が途切れることはありませんから、体力が続く限り、職人として現場に立ち続けられそうです。自分には娘が2人いるんですが、長女は結婚していて、2人目の孫が産まれたばかりなんです。孫たちの成長を見続けたいですし、元気な姿を見てもらいたいから、あと20年は仕事を続けていきたい。年齢をくっても長く続けられる、コーキング職人という仕事を選んでよかったと、つくづく思っているところです。

Chapter 4 あと20年は職人を続けていくつもりです
Chapter 4 あと20年は職人を続けていくつもりです

掲載日:2018/11/14

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