Takemura Mitsuhiro (age41)
タケムラ塗装代表 1977年1月22日、長崎県生まれ。10代から、塗装職人の父のもとで修業を始める。その後、父が大手ハウスメーカーの下請けとして独立。2008年に個人住宅専門タケムラ塗装として新たにスタート
INTERVIEW
タケムラ塗装代表 1977年1月22日、長崎県生まれ。10代から、塗装職人の父のもとで修業を始める。その後、父が大手ハウスメーカーの下請けとして独立。2008年に個人住宅専門タケムラ塗装として新たにスタート
Chapter 1
Chapter 2
下請けでなく、自分で仕事を請けて、塗装の仕事をしていくのなら、人一倍、きちんとした仕上がりをするように心に誓った。弟も片腕になってくれると言うので、戸建て住宅の外壁塗装を専門にして、タケムラ塗装として新たにスタートを切ることにしたんです。
ちょうどその頃、神戸に激安の塗装業者が参入してきた時代だったんです。関西はもともと価格にきびしいですが、神戸は比較的、塗装料金は安定していたんですけど、他の地域の業者が参入してきて……価格競争に巻き込まれると、仕事の質を落とすことになりかねません。
それで、お客様になぜ激安業者よりもコストがかかるのか、ホームページでわかっていただけるようにしようと考えたんです。
Chapter 3
例えば、基本的に雨樋は下塗りは必要ないんですが、塗る前にサンドペーパーなどで細かい傷をつけて密着をよくしたり、汚れや錆をきちんと落とす下処理が必要なんです。でも、下処理をしなくても、塗れないことはないんです。塗装強度が落ちて、剥がれやすく、耐久性が落ちるんですが、塗装直後の見た目は変わりません。
安上がりで手間もかからないからと、下処理をしない塗装業者もいるんですけれど、仕事としては不十分です。外壁塗装でも下塗1回、上塗2回の3回塗りが基本ですが、タケムラ塗装では、状態が悪ければ4回塗り、5回塗りを提案、施工していますが、基本通りだから3回塗りでいいとするのは正しいとは言えないんです。
工程を省くことが〝腕〟だとうそぶく職人さんもいますし、安上がりのほうがいいと考えるお客様もいるのはわかります。でも、塗り替え時期がはやまり、結果として、お客様のメリットにならないんですよ。
そこで、うちではホームページにきちんとした工程で仕事をしていることを載せています。また、さまざまな要望に応えるために、新しい塗料や技術、技法を紹介しているんです。
Chapter 4
うちで特殊塗装は、サイディングクリア塗装、多彩模様塗装、目地色分け塗装などをやっています。多彩模様塗はダイフレックスさんの「ダイヤ アーバントーン」「ダイヤ カレイド」という塗料を使うんですが、多彩模様塗料での目地色分け(2色分け)工法をおそらくうちが全国で初めての施工。ダイフレックスさんのHPに推奨施工店として掲載してもらっています。
特殊塗装では無機塗料を使うことが多いんです。有樹塗料は塗料自体がどうしても経年劣化してしまうのに対して、無機塗料はガラスコーティングするようなものですから、塗料自体は基本的に劣化しません。無機塗料はとくに取り扱いなどはむずかしくはないんですが、塗料メーカーさんは講習を受けることを推奨しています。保証問題や塗料本来の性能をいかすために、いいかげんな業者が使用して評判を落としたくないようなんです。
いろいろたいへんなんですけれど、技術や技法、知識を身につけていくことは楽しいですからね。それに、他の塗装店にはできないことを、お客様に提供できるのは嬉しいことですし、誇りにもなっています。塗料メーカーさんは新製品の発売前、全国各地域の塗装店に試用テストというか、最終テストをするんです。そういうことも任されていることも、励みになっています。
掲載日:2018/08/20
オンリーワンの塗装店を目指していきたい