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職人図鑑 #68 遠山剛(53歳)

シェフの感覚で色の隠し味をくわえて、秘密のレシピで一軒一軒「おいしそうな色」に塗っていきます。

遠山剛

Toyama Tsuyoshi (age53)

1968年11月21日 熊本県生まれ。職人歴33年。「ペンキ屋はサービス業である!」という塗装職人である父の持論から、福岡市内の一流ホテルへフロントマンとして就職。サービス業の最前線で、「相手の要望に対応する力」「人に頭を下げる力」「人柄を一目で見抜く力」を徹底的に修行する。2年後、ホテルマンとしての将来を嘱望されながらも、父が体調を崩したことで現場デビュー。汗まみれの塗装修業を開始した。美しい塗装は「美味しそうに見える」が持論。
有限会社ふじ美塗装 http://fujimitosou.com

Chapter 1

ペンキ屋修業の第一歩としてホテルに就職した。“サービスを提供する”真髄を叩きこまれた。

私のペンキ屋の修行は18歳の時から。異業種である「ホテル」へ就職することから始まりました。

ネクタイとジャケットでお客さまをお迎えするフロントマンです。「塗装の修行でホテルマン?」 と、不思議に思う方も多いかもしれません。しかし、勧めてきたのは先代である塗装職人の父なのです。

もちろんそれ以前から塗装の現場へ手伝いには出ていました。でも若かった私は、人に頭を下げることを知らなかったんですよね。お客さんあっての塗装業ということが理解できていなかった。

「まずは頭の下げ方を学んで来い!」と、私の性格をわかって修行に出したのでしょう。
当時のペンキ屋家業の職人は、「俺たちが塗ってやっている」「俺の腕前を見せてやる」という感覚が、どうしても強かったんですね。しかし、腕が一流だったとしても、だから最高の仕事ができるわけではない。

ホテルでの修行は驚きの連続でした。「お客様のご要望を聞いて、察して。ご提案して。お客様の想像を超えたベストな状況をご提供する。それがサービス業だ」という感覚を、徹底的に身に付けました。出来事の一つ一つが衝撃でもありました。

今でも私は、お客様等と初めてお会いする際は、表情や言葉遣いなどでその方の「人となり」を大体察することができます。膨大な数のお客さまと接し、ありとあらゆるご要望や、無理難題とも言えるクレームへも対応してきたホテルマンだからこそ、身に付けられた勘だと思います。

ホテルでの修業の経験はペンキ屋稼業に入ってから、父から会社を引き継いでから、ますます活きています。一流ホテルマンの繊細さで一流ペンキ職人がご要望にお応えする。それが私の流儀です。

Chapter 2

「おいしそうな色」を生み出す秘密のレシピ。

職人としてのわたしの持論は〈良い塗装は「美味しそうな色」になる〉です。人間の感覚というのは不思議なもので、“なぜか好感が持てる家”“なぜか惹かれてしまう家”の色彩は、ダーク系、ホワイト系、ブルー系、レッド系とそれぞれ好みがちがっても、共通点は「おいしそうな色」なんです。それを生み出すための秘密のレシピを持っているのが、私の職人としての自慢です。

料理に、 “隠し味”というのがありますよね。ペンキにも隠し味があるんです。色の調合だけじゃなく、塗るタイミングとか加減とか……隠すわけじゃないですが、言葉では説明が難しいんですね、隠し味ですから。

お客様の要望に応えながら、隠し味を加えることで、ご要望以上の満足や喜びにつながるものを創り上げる。それが私のやりがいだし、楽しみですね。

Chapter 3

息子も娘も高校球児。キャッチボールで2度も指をへし折られました。

家族は、家内と一男一女。息子は大阪で某テレビ局に勤めています。出来そうで出来ないのが親の稼業。子供には子供の好きな世界で大きく羽ばたいて欲しいと思います。

息子も娘も甲子園を目指す球児でした。娘は女子高校球児としてテレビや新聞にも出ましたよ。女子野球の選手ではなく、ガチの男子硬式高校野球部の選手です。しかし、高野連の規則では、女子選手は公式戦に出られないのですね。なので娘は、公式戦ではボールボーイやスコアラーとして仲間と一緒にグラウンドで戦いました。

甲子園をかけた昨年夏の熊本県決勝戦では、巨人軍の川上哲治さんや広島の前田智徳さんなど、数多くの名選手を輩出した名門熊本工業高校、わたしの母校でもあるのですが、と娘の熊本北高校が激突しました。

惜しくも甲子園は逃しましたが、最後の記念写真では、娘も仲間と同じユニフォームで、準優勝のメダルを頸にかけました。あの時は、「最後までよく頑張った!」 と、ぼろぼろと涙が出ました。

いま娘は19歳。他県の大学へ進学して、国際経済やスポーツマネージメントなどを勉強しています。将来はMBLに携わる仕事をしたいと夢を語っています。いつか日本の球界とアメリカの球界をつなぐ仕事に就くのでしょうか。

子供の成長っておそろしいですよね。子供達が高校生くらいになると、突然球道がギューンと伸びてきて、ただのキャッチボールで二度も指を骨折しました。子供は親の背中を見て成長する、と言いますが、うちの息子と娘は〈親の指をへし折って成長〉したのです(笑)。

熊本の空を、人生の隠し味がおいしそうに塗り上げる。
子供たちよ大きく羽ばたけ!

掲載日:2022年7月14日

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