Kumon Masahiro (age43)
1979年10月11日、高知県生まれ。2004年に独立し、公文塗装を創業。2013年に株式会社のびるを設立（https://www.nobiru-kochi.com/）。小さなアパートからスタートし、現在は高知市に解放感あふれる現代的なオフィスを構えるまでの成長を遂げた。幅広い分野の塗装を手掛け、地域貢献の一環として地元高知のよさこい祭りに参加するなどの活動も行なっている。
INTERVIEW
職人図鑑 #097 公文将博(43歳)
Chapter 1
赤字続きで家族に迷惑をかけてしまった。
父親が塗装工事をしていたので、父と同じ会社で20歳ぐらいから働きはじめました。父と同じ会社で働いたのは短期間で、若かったんで１ミリも真面目ではなかったです（苦笑）。
独立というか個人事業主になってからも、塗装業に骨をうずめるつもりは全くなかったんですよ。それが変わったのは、子供が生まれた時ですかね。
当時、元請さんの単価が安かったので、もうずっと常に赤字だったんです。赤字だったけど、特に家のことはあんまり考えてなくて。電気、ガス、水道が止まったりすることもあって、嫁さんにも苦労をかけて。そんな時に第一子が誕生したんです。
子供は生まれたけど、お金が全く回らなくて生活するのも無理で、もう情けなさすぎて血の涙が出るような思いをしたんですよ。嫁さんにも申し訳ないし、子供の今後のことを考えたら、こんなのじゃいかんと思って、そっから一気に死ぬほど仕事をしだすようになりました。ドラマがあるでしょ（笑）。
売り上げも上がってきて、機械も導入して、個人事業主だと世間的に厳しいところもあったので、法人に変えようということで、それまでは公文塗装みたいな名前でやってたんですけど、心機一転、「株式会社のびる」を設立しました。
Chapter 2
「のびる」という社名に込めた思い。
「のびる」という社名は、僕が尊敬している異業種の会長さんと一緒につけました。名前も変わってるし、ひらがなっていうのも変わってる。会社のイメージキャラクターは、長女が描いてくれたんですよ。
キャラクターの頭につくしが生えているのは子供の発想ですけど、つくしのように会社もずっと伸びていけるようにという思いも社名に込めました。
最初は社名が恥ずかしかったですけどね、何屋さんか分からんし（笑）。でも、もう定着しましたね。僕、公文社長とは呼ばれないんですよ。「のびるさん」って言われて、県外の方にも覚えていただいて。その点でもよかったかなと思ってます。
のびるは高知県だけじゃなく、日本全国どこへでも行って仕事をしてます。高知県だけでは、なかなか目標にしている売り上げの金額に達するのが難しいんですよね。
最近は、鋼構造物の塗装も手掛けてます。これから人口減少になっていく中で、住宅メインや建築メインと一つの業種に絞ってやっていくのは厳しいと考えたんです。
業界の経営者の方から見たら、色々なことに手を出すのはよくないと言われるかもしれないです。でも、僕らは多種多様にマルチに対応できて、みんなから必要とされる会社を目指していこうとやっているんで。
Chapter 3
最終的には50億の会社にしたい。
事務所の入り口に、魚拓があったでしょ。イシナギっていう魚なんですよ。Googleで「イシナギ 日本記録」って検索したら、僕の名前出てきますよ。もともと釣りは好きだったんですけど、初めて泳がせ釣りっていうのをやって初めてかかった魚が日本記録だったんです。びっくりしました（笑）。
他にゴルフとサバゲーが趣味ですね。長男がゴルフ部なんで、長男と嫁さんと一緒にゴルフしてますよ。サバゲーは小学校とか中学校のときからしてたんですけど、40代の今だとお金も使えるようになって好きな銃も揃えられるじゃないですか。山持ってる知人なんかもいるんで、そこにフィールド作ってやってます。楽しいですよ。
家族ともめちゃくちゃ遊びに行きます。バーベキューしたり、キャンプしたり、旅行に行ったり。なんか遊びのことばっかり話してますね、大丈夫ですかね、これ（笑）。
のびるは今年で10年目なんですよ。今、年間の売り上げが前期で６億ちょっとぐらいなんで、11年目12年目で10億まで持ってく。最終的には50億ぐらいの会社にしたいですね。
「この分野で何億、この分野で何億」っていう金額設定までかっちりやってるんで、10億は具体的に見えている目標です。今、会社には10億ぐらい絶対にこなせるメンバーが集まってると思うんで、そこはやっていきたいですね。
仕事も遊びも超充実！
高知で一番の会社を目指す！
株式会社のびるで働く、公文社長の姪御さんと受付の前で記念撮影。
掲載日：2023年8月3日
「のびる」をずっと伸びていける会社にしたい。