Shioura Katsunori (age41)
1980年10月25日、鹿児島県生まれ。工場勤務を経て、22歳で有限会社アリドメ(http://aridome.boo.jp)に入社して塗装業界に入る。塗装、建築板金、防水の一級技能士の資格を所有し、それらすべてを手がけるアリドメでベテラン職人として活躍している。撮影時は取材班の無茶ぶりのリクエストで何度もジャンプしていただきました。ありがとうございます!
INTERVIEW
1980年10月25日、鹿児島県生まれ。工場勤務を経て、22歳で有限会社アリドメ(http://aridome.boo.jp)に入社して塗装業界に入る。塗装、建築板金、防水の一級技能士の資格を所有し、それらすべてを手がけるアリドメでベテラン職人として活躍している。撮影時は取材班の無茶ぶりのリクエストで何度もジャンプしていただきました。ありがとうございます!
Chapter 1
出身は鹿児島県鹿屋市なんですけど、高校を卒業してから愛知県の鋳物工場で働いたんです。高校に求人が来ていて、鹿児島を出てみたいという思いもあって、愛知で就職しました。
職人になったきっかけが、その工場でした。工場の前で塗装屋さんが仕事をしているのを見て、「あっ、カッコいいな」と思ったんです。塗装についての知識は何にもなかったんですけど、塗料で汚れた作業服がカッコよかったんですよ。
塗装の仕事をしようと考えて、鹿屋市に戻ってきました。鹿児島を出ようと思って愛知で働いたけど、やっぱり地元に帰りたくなったんです。愛知で、鹿屋のなにもない風景を思い出してましたね(笑)。
塗装業界に知り合いもいなかったので、ハローワークで会社を調べて、自分で電話しました。それが今勤めているアリドメだったんです。僕が22歳のころでした。
本当に塗装のことを何も知らない状態で始めたから、道具の名前とかも分かりませんでした。現場で「何々を持ってきて」と言われても、それが何か分からなかったですね。
22歳から始めたんで年下の先輩もけっこういましたけど、その人たちに仕事を教わることにまったく抵抗はありませんでした。
Chapter 2
鹿児島の塗装屋の特徴だと思うんですけど、塗装と建築板金の両方をするところがほとんどなんです。組合の名前も「鹿児島県板金塗装工業協同組合」なんですよ。アリドメも塗装、建築板金、防水をやる会社です。
僕も塗装一級、板金一級、防水一級の技能士の資格を持ってます。アリドメの職人でも、板金だけ塗装だけという人もいるんですけど、僕が会社に入ったときに板金と塗装の両方をやる先輩がいたから、「自分もああなりたい」ってまわりに言ったんです。それが職人としての目標だったんです。
全部できるようになろうとすると、覚えることが増えるから大変でしたね。塗装、板金、防水の中では板金が一番得意ですかね。塗装では吹き付けの作業が一番好きです。
仕事では1日の最初に「昼までにここまでやろう」と考えて作業するようにしています。ハードルを上げすぎて中々そのとおりに行かなくて、休憩時間を削ることもありますね(笑)。
養生だと角とかには、やっぱり気をつけるようにしてます。サッシの角が一番漏れやすいと思うので。
Chapter 3
家族ですか? 結婚して、子供は2人います。上が女の子で高1、下が男の子で小3です。アリドメは専務の子供も含めて、社員の子供がみんな同級生なんですよ。
息子が保育園に通ってた頃、たまたまその保育園の工事をしたことがあるんです。息子も僕が仕事をしているところを見てたんですけど、「パパ、パパ」って言うだけでしたね(笑)。
趣味って言うほどの趣味はないんですけど、釣りに行くことはあります。この辺だと海釣りですね。前に社員旅行で奄美に行ったときも、皆で釣りをしました。コロナ禍で県内移動しかできなかったんですけど、奄美なら同じ鹿児島ってことで。釣り竿を持っていって、釣り船を借りました。
会社のみんなで飲むときは一次会はずっとビールで、二次会から焼酎ってことが多いですね(取材に同席していた取締役専務・有留大地氏「(塩浦さんは)飲み会では酔っ払うけど悪酔いじゃなくて、最初から最後までニコニコしてますよ(笑)」)。
22歳から約19年ずっとアリドメにいますから、居心地がいい会社なんだと思います。社長も怖いけど、いい人ですから(笑)。
今回の取材は、株式会社ニシイの事務所をお借りして実施いたしました。
掲載日:2022年7月14日
工場勤務時代に「あ、塗装職人ってカッコいいな」と憧れました。