Kanemaru Kohji (age36)
株式会社カネマル(金丸塗装)代表取締役社長 1982年1月31日、大阪府生まれ。高校卒業後、父・金丸孝市が経営する金丸塗装へ入社。2012年に代表取締役に就任。趣味はサッカー、ゴルフ。子供は6歳、2歳半の娘2人
INTERVIEW
株式会社カネマル(金丸塗装)代表取締役社長 1982年1月31日、大阪府生まれ。高校卒業後、父・金丸孝市が経営する金丸塗装へ入社。2012年に代表取締役に就任。趣味はサッカー、ゴルフ。子供は6歳、2歳半の娘2人
Chapter 1
Chapter 2
Chapter 3
「塗装家」と名乗ったのは半分思いつきなんですが……建築士は「建築家」と呼ばれますから、塗装士も「塗装家」と呼ばれてもいいのではないかと考えたんです。技能塗装士などの国家検定もありますし、造園業で「造園家」と名乗る方がいるように、塗装のプロフェッショナルとしての矜持を「塗装家」と名乗ることで示せると思った。
建築家の方と仕事をすることもありますが、うちの仕上がりを見ると、驚かれることも多い。負けたくないという意識をもって仕事に取り組んでいますから、そういう評価をいただけると、「塗装家」としてのやり甲斐を感じますし、次に進もうというモチベーションにもなります。
最初、「塗装家」と名乗るのは大げさというか、風呂敷を広げすぎかな、とも思ったんです。でも、そう名乗ることでの自分の仕事への意識、責任感が少し変わってきた。ですから、いまは自分は「塗装家」の方向へ向かいたいと思っています。「塗装家」の名に恥じない仕事をしていって、世間に「塗装家」という存在をわかってほしいという。
外壁塗装の現場では「まってろ キレイな家 塗装家金丸」という布看板を掲げているんですが、ちょっと言葉としてきついかなと思わないでもないんですが……自分の気持ちを素直に表現したものです。
Chapter 4
現在、金丸塗装の社員は6人。戸建て、マンション、工場、社寺などなど、外壁から内壁、屋根、床、防水、シーリングまで、幅広い仕事をしています。そのときどきで外壁や内壁が多かったりしますが、オールラウンドの塗装ができることが大切だと考えているんです。さまざまな技術、知識を身につけることで、いろいろな現場で応用がききますからね。
ただ、内壁の刷毛での塗装が自分の基本になっていると思うんです。この仕事を始めて、最初、親父から刷毛の技術を徹底的にしこまれました。吹き付けやローラーはいつでも覚えることができるから、とにかく刷毛をきちんと扱えるようになれ、と。
また、内壁塗装はていねいに仕上げなければなりません。外壁塗装は雑でもいいというわけではないんですけれど(笑)、内壁塗装は養生できちんとラインを出したり、真っ直ぐに塗るべきところはきれいに塗る。やっぱり、きちんとした仕上がりを見ると、気持ちいいんです。そして、そこにこの仕事の原点があると思います。親父には反発してばかりいましたが、振り返ってみると、この仕事に就けたことも含めて、すごく感謝しています。
掲載日:2018/08/20
「塗装家」としての仕事をしていきたい