Seki Hayato (age41)
1981年9月18日、福島県生まれ。実家の建設会社に就職したのち、修業として有限会社大和防水
(https://yamatobs.co.jp/)で防水と塗装の職人としての道を歩き始める。現在は、大和防水にて専務取締役を務める。2級建築施工管理技士。趣味はオートバイで、今回の取材でも自慢のオートバイを披露していただいた。
INTERVIEW
1981年9月18日、福島県生まれ。実家の建設会社に就職したのち、修業として有限会社大和防水
(https://yamatobs.co.jp/)で防水と塗装の職人としての道を歩き始める。現在は、大和防水にて専務取締役を務める。2級建築施工管理技士。趣味はオートバイで、今回の取材でも自慢のオートバイを披露していただいた。
Chapter 1
実家が建築屋で、18歳のときにそちらに一度就職しました。ただ、「よその釜の飯を食ってこい」ということで、大和防水に修行に行くことになったんです。大和防水での職人の仕事が肌に合って、そのまま実家には戻らず大和防水で働き続けることになりました。
大和防水は社名に「防水」と入っていますが、塗装、内装、左官、板金など建築一般をやらせてもらっています。私自身は職人としては防水と塗装、シーリングを担当しています。
一口に防水といっても、うちがやっているものでもFRP、塩ビ防水、ゴムシート、ウレタン防水など種類があって、しかも配合でもグラム単位で間違うと失敗するので難しさがあるんです。雨仕舞い(雨漏りを防ぐための施工方法全般のこと)を覚えるまでには苦労しましたね。
結局、防水って完成はないんですよ。もちろん施工の手順はありますけど、そこにどれだけのもう一手間を加えられるかが、その職人の腕だと思います。自分の中で、プラスアルファの雨仕舞いを見つけるしかないんですよね。
Chapter 2
大和防水は雨仕舞いもできる塗装会社です。それがうちの強みだと思います。会社にしたのは昭和49年ですね。最初は建築防水大和という社名で、防水・塗装・内装業がメインでした。
もっと幅広く建築一般をやるようになったのは、私が建築が好きだったので、おのずとそういう方向に進んでいったんだと思います。実家が建築屋で小さい頃から馴染みがありましたし、実家は兄が継いだんですが、今も一緒にタッグを組んで仕事をしています。
会社の営業は、社長と副社長の私でやっています。社長には社長の部隊があって、私は私のほうで別々に動いている感じです。
基本的に私は自分で仕事を取って、打ち合わせ見積もり段取り施工と、全部自分でやるようにしてます。その合間合間で休みを取るようにしてますね。
ただ、私が現場にずっといると、みんな仕事がしにくいので(笑)、あんまり現場に出ない方がいいというふうになっちゃいますね(笑)。もちろん、確認のために1日のうち1回ないし2回は現場を見て回るようにしています。
Chapter 3
休みが取れたときは、オートバイに乗っています。10代の頃からオートバイが好きなんですよ。唯一の趣味ですね。
ハーレーダビッドソンのビンテージや、スピードの出るタイプとか、オフロードの小さいものにも乗っています。この事務所の隣のガレージにオートバイを置いてるんですよ。
子供は3人いて、全員男です。会社を継いで欲しいという思いはないです。逆に継がせたくないですね。やりたいっていうんであれば、止めはしないですけど、自分で商売するっていうのは難しいですからね。覚悟があればいいんですが、覚悟がないなら難しいですよね。
私自身の目標は、職人としてずっとやってきたので、今後も職人としてずっとやっていきたいなと思います。技術面でもできることなら、すべてに携わりたいです。私らの本業は防水塗装ですけど、よその仕事を知ると気づけることもいっぱいあって、それは自分の仕事をする上で絶対にマイナスはないと思うんですよね。
いつの時代も新しいものは出てくるし、職人ってやっぱり常に勉強なんですよ。学業の勉強はできなかったんですけど、そっちの体に植え付ける勉強はできるかなと思っています。
今回の取材でお世話になった方々との記念撮影。左から、株式会社リンペイの新宮佳祐さん、関さん、大塚刷毛製造株式会社の有阪章さん。
掲載日:2023年6月19日
防水の仕事に完成はない。