Suda Syo (age49)
1975年5月13日、神奈川県出身。型枠大工や左官として建築業界で働き始め、縁あって首都圏のマンションやビルの大規模改修工事を専門とする株式会社バンガードに入社(https://kk-vgd.jp/)。現場監督として協力会社と連携しながら工事を進めている。大きい現場では1000世帯のマンションの工事を手掛けることもあるという。
INTERVIEW
1975年5月13日、神奈川県出身。型枠大工や左官として建築業界で働き始め、縁あって首都圏のマンションやビルの大規模改修工事を専門とする株式会社バンガードに入社(https://kk-vgd.jp/)。現場監督として協力会社と連携しながら工事を進めている。大きい現場では1000世帯のマンションの工事を手掛けることもあるという。
Chapter 1
現場の監督歴は15年ぐらいですけど、建築業界自体は25年くらいですかね。最初は新築の型枠大工とか左官とか、そっち方面でした。今のバンガードには、前いた会社の専務がバンガードに入ったので呼ばれた感じです。
バンガードは、マンションやビル、学校とかの大きい建物の大規模改修がメインの仕事です。元請さんの下で、下請けさんたちを動かして、現場を回しています。
今日の現場のマンションは160世帯ぐらいで、そこまで大きい現場ではないです。
下地屋さん、タイル屋さん、シール屋さん、塗装屋さん、防水屋さんとかが20~30人ぐらい入ります。もっと規模が大きい現場だと、毎日入る職人さんが50人を超えるようなこともありますね。
自分も防水屋とかシール屋とかもやってたことがあったんで、ある程度、現場の知識はあったんですけど、知識がない職種に関しては分からないこともあって、最初は苦労しましたね。監督は職人さんが何をやってるかちゃんと理解できないとダメなんで。そういう知識は現場で身につけていきました。
Chapter 2
監督として大変だなと感じることは、職人さんによって仕上がりの品質がバラバラになったりすることですね。そこは各職種の職長さんと話して対応するようにしています。
今、現場は半分ぐらいは外国の方ですね。特に塗装は、どの会社に行っても日本人のほうが少ないですね。そういう中で、うちの下請けとして働いてくれてる職長さんの1人は中国の方ですけど、日本に長くいて日本語も中国語も両方しゃべれて。すごくマナーよく働いてくれてます。
品質以外では、改修工事になると新築と違って、居住者さんが常に現場にいるんでマナーはすごい気をつけてもらってます。
朝礼やって、昼にも1回やって、帰りにもちょっと話してと、下請けさんとは話す機会があるので、そこで話すようにしています。ただ、息苦しく仕事はしたくないので、言わなきゃいけないことを言うときも言葉には気を使っています。
大規模改修だと現場の期間が1年とか長くなるので、だいたい現場のそばの徒歩圏内に会社が部屋を借りてくれます。自分の家も遠くない現場が多いんで、しょっちゅう家に帰ってはいるんですけど、便利で助かってます。
Chapter 3
何がきっかけだったかは忘れたんですけど、カモ井加工紙さんの新商品や試作品を試すことがあるんですよ。この現場で床の養生に使っているKRシリーズもそうですね。これまでも面積の大きなテープはあったと思うんですけど、KRみたいに裏に接着面があるものはおそらくなかったと思います。
接着がある分、転がしてバーって伸びていくという風には使えないんですけど、カモ井さんがKR用に貼るために腰をかがめなくてもいい道具(KRシートローラー。手押し車のような要領で、スピーディーかつ簡単にKRを貼ることができる)を作ってくれて、あれも便利で助かってますね。
KRに関しては、最初引っ張り出すのが重くて、それが結構ネックだったんですよ。でも、この間持ってきてもらったヤツは、その意見を聞いてもらって、かなり軽くなってたんで大分いいんじゃないかと。
まだちょこっとしかKRを試してない状態ですけど、仕事は多分すごい速くなると思います。試してみてよかった材料は、作業をする雑工さんにウチから支給するようにしています。
テープの値段で言えば、接着がないやつのほうが安いんですよね。でも、たとえば今まで10人かかってた作業が2人ぐらいで収まるなら材料費が高くなってもプラスが出る。そこは人工(にんく。1人の作業員が1日でこなせる作業量のこと)とか、いろんな兼ね合いを考えて判断するようにしています。
これからも色んな現場を回していくことになると思うんですけど、下請けさんも元請さんもウチもちゃんと利益が出て、マンションさんも喜んで、みんながいい気分になる現場になればいいなと思っています。
掲載日:2025年3月28日
様々な職種を経て大規模な現場の監督に。