Takuya Sato (age41)
1984年3月30日生まれ。高校卒業後、友人の父が営む塗装店で修行を開始。異業種を経て現場に復帰し、見習い時代を共にした仲間の会社で再び腕を振るう。塗装は手で形を作り上げる仕事と捉え、段取りと丁寧な下準備を重んじ、現場ごとの工夫を重ねている。
INTERVIEW

1984年3月30日生まれ。高校卒業後、友人の父が営む塗装店で修行を開始。異業種を経て現場に復帰し、見習い時代を共にした仲間の会社で再び腕を振るう。塗装は手で形を作り上げる仕事と捉え、段取りと丁寧な下準備を重んじ、現場ごとの工夫を重ねている。
Chapter 1
大石塗装店の佐藤です。高校卒業後、友人のお父さんが営む塗装屋で働き始めたのがペンキを塗り始めた最初です。今41歳で、トータルで職人歴は飛び飛びで14年です。まったくの初めてでしたが、身近で壁が美しく塗られていく様子を目にするのは感動的で、今も忘れられません。 飽きっぽい性格で、しばらくペンキを塗った後、違う仕事がしてみたいといくつかの仕事をやってみました。直近は食品卸し会社の営業です。まったくの畑ちがいです。長時間労働でなかなか家族との時間が取れないのがネックでした。 家族との時間を取るためには転職した方が良いかな、考えている時期に、高校を出てから一緒に塗修行をしていた大石くん(大石塗装の大石大介さん)に連絡をすると、「いま独立して自分の塗装会社をやっているんだ。うちの会社で働かないか」と誘ってくれました、令和元年のことです。
かつては一緒に見習いをやっていた仲間が自分の塗装会社を作って、いくつもの現場を仕切っている。さすがだなあと思いさまざまな青春の日々が、ぼくを職人に育ててくれました。 7年ぶりに現場に戻ると、塗料の匂いや職人ならではの仲間との関係が懐かしく、時間が戻る気がしました。 塗装の魅力は、自分の工夫で結果を作り上げていくことです。営業の成果は数字、工場は単調な作業を真面目にやることの大切さに真髄がありますが、塗装は手で形を作り上げる喜びがあります。僕も大石社長高校時代の僕たちはヤンチャでしたからね、そんな仲間がそれぞれ一人前の大人になって、新しい距離感の中で仕事ができるのが楽しかった。第二の人生の原点というか、この再会が、ぼくの人生を新しい色へ塗り替えてくれた印象です。
Chapter 2
大石塗装社長の大石大介です。はい、職人になったのは佐藤君と同じ歳です。いまは社長として会社を運営し、佐藤くんはじめ、数人の職人と現場を動かしています。営業も自分で行い、チラシ配りもやっています。お客様との対話を通じて信頼を築くことが仕事の第一歩ですから、良い職人であることと同時に良い会社を作るリーダーでなくてはならない。心がけています。 佐藤さんは高校時代からの、それも一番最初の見習い時代から、一緒に現場で汗を流した同級生と働くのは、やっぱり特別というか良いものですね。 会っていなかった時間も大切で、それがあるから相手を尊重できるし、相手を想うこともできる。
塗装の仕事の魅力は、毎回ちがう現場で創造性を発揮できることでしょう。お客様の笑顔を見ると、努力が報われたと感じます。42歳の今、さらに会社を育て、常時2~3現場を同時に回せるようにするのが目標です。働く全員が体に無理なく、長く続けられるようバランスを取れる勤務体制を作るのも仕事です。僕もまた職人としての誇りを持って現場で働いているので、そこは大切にしています。 塗装の仕事で重要なのは、丁寧さと段取りです。建物の美しさと耐久性を大切に考えると、下準備から仕上げまで妥協出来るところはないですね。現場の規模にもよりますが、大きな物件だと段取りに数日かけることもあります。実際の作業は仕上がりに影響するので、手際よく進めることが肝心です。
Chapter 3
プライベートでは、僕たち2人とも子育て世代の父親として、家族との時間を大切にしています。現場の休憩中には、自然と2人で運動会や子どもの話をすることになりますね。もちろん2人とも仕事を休んで、それぞれの学校の運動会へ行きます。家族は仕事のモチベーションで、同時に癒やしです。 旅行や日常の何気ない瞬間が心の支えになっています。そうそう、佐藤くんはこの間山に別荘を買ったんですよ。
はい、小さな別荘ですが。宮城県の栗原山に別荘を買いました。僕の趣味は自然と触れ合うことなんです。奥さんには事後報告でしたが、今は家族で楽しんでいます。木を植えたり、散策したりする時間が、仕事の疲れを癒してくれます。もちろん社長も来てくれました。 僕と佐藤さんは、そんなふうに、高校の同級生として職人として、社長と従業員として... 重ね合わせの関係で一緒に働いています。 仕事後に食事やお酒を共にする事もあります。そんなつながりが、おたがいの人生を豊かにしているのではないかな。これからも、仕事とプライベートを両立させ、充実した日々を築いていきたいです。
掲載日:2026年2月16日
見習い時代を共に過ごした二人は、そしてまた塗装の現場で汗を流す。