Ozawa Yuki (age33)
1988年4月2日、山口県生まれ。中学卒業後に知人の紹介で塗装の世界に入り、以後、塗装職人一筋で働き続けてきた。20歳のときに結婚したタイミングで独立。現在は複数の職人を社員として抱える、株式会社小澤塗装(https://ozawa-tosou.com/)の代表取締役を務めている。一級塗装技能士の資格も所持。趣味はアウトドア、子供のソフトボール観戦。
INTERVIEW
1988年4月2日、山口県生まれ。中学卒業後に知人の紹介で塗装の世界に入り、以後、塗装職人一筋で働き続けてきた。20歳のときに結婚したタイミングで独立。現在は複数の職人を社員として抱える、株式会社小澤塗装(https://ozawa-tosou.com/)の代表取締役を務めている。一級塗装技能士の資格も所持。趣味はアウトドア、子供のソフトボール観戦。
Chapter 1
中学を出て、すぐ塗装の世界に入りました。中学3 年生の就職を考えようかってときに、塗装と左官の仕事を紹介されたんです。そのときは知識がなかったから左官の仕事のイメージがわかなかったんですよ、「左官?」みたいな感じで。塗装なら、「なんかペンキを塗るんかな」みたいに、なんとなく仕事の内容が分かったんで塗装を選びました。そんな感じで始めたんです。
仕事はイチから教えてもらいました。厳しかったですね。最初は養生や掃除の仕方とか、基本的なことから覚えました。
塗りはもちろんまじめにやりますけど、一般のかたから見ると塗りの仕事のクオリティってわからないところもあるじゃないですか。
だけど、現場をどれだけ掃除してきれいにしてるかってことや、あいさつとかのマナーの部分は誰が見てもわかりますよね。そういうところは厳しく教わりました。
掃除も我々からお客様に提供するもののひとつですからね。学生のころに学校でやった掃除とは、意識から違いました。
養生も最初は難しかったですね。養生を貼る場所と平行のものがあったら、それを目安にして貼れとか、コツを教えられましたね。養生は追求していくと、いまだに「これはこうなんだな」という発見があるから、奥が深いですよ。
Chapter 2
養生や掃除だけじゃなくて、もちろん塗りのほうも教わりました。塗りは結構、最初から色々とまかせてもらえましたね。
仕事でのこだわり、ですか? 先ほどの掃除の話にもつながるんですが、誰が見てもきれいな現場にしたいですね。最初の養生にも気をつかいますし、現場を最後に離れるときに掃除せんでもいいぐらいに、こまめに片付けながら作業をしたいとも思ってます。
日頃から、そういう意識で仕事をしています。そこにはこだわってます。これは自分の性格の部分もあるのかもしれないですけど、お客さん目線を大事にしているところはあるんですよ。
現場が汚くて乱雑な状態だと、お客さんがそれを見て「塗る仕事のほうも乱雑なんじゃないのか? 大丈夫なんだろうか?」って心配になるんじゃないですか? 現場がきれいだとお客さんも「塗る仕事も丁寧にやってくれるんだろうな」と安心すると思うんです。
こうしたお客さん目線での考えも、今思えば、この世界に入って最初に叩き込まれたものかもしれません。
Chapter 3
家族は、妻と小学校6 年生と4 年生の息子です。山口県の岩国に住んでいて、ほぼ毎日広島に仕事で来ています。車だと高速使って30 分ぐらい。広島市内でも1 時間ぐらいですから。
息子たちはソフトボールをやってるんで、その観戦が趣味ですね。土日はなるべく仕事を休みにして応援に行ったり、練習の手伝いをしています。今年は全国大会が山口県であって、山口から4 チーム出れたんですけど、息子のチームもその4 チームの中にすべりこみで入れたんですよ。
20歳で結婚したときに独立して、今は株式会社小澤塗装の代表取締役です。結婚して子供が生まれるから、もっと稼がなきゃいけん、もっと頑張りたいという気持ちで独立しました。
最初は仕事もあったりなかったりで安定しませんでしたし、人を使うという面でめちゃくちゃ失敗したんですよ。自分が思うように全部やっていたら、それについてこれない人がどんどん離れて
いったんです。「あ、これじゃいけんのか」と思って、やりかたを変えるようにしました。
そういう試行錯誤は今もやっています。会社として仕事があるかないかより、人間関係で一番悩んだんじゃないですかね。人間関係のことでちょとずつちゃんとできるようになったのは、ここ3 ~4 年かもしれないですね。
うちに来る若い子は一生懸命やってくれるから助かってます。「最近の子はしんどかったらすぐ辞める」って言う人もいますけど、そういうのは感じたことがないです。
会社の今後としては、ビジネス的に考えたら手堅い安全なことばかりやっていきたいところもあるんですけど、長い目で見たら何でもできたほうがいいと思っています。だから、これからも現場で色々やって、現場で勉強していきたいですね。
掲載日:2021年8月17日
お客さんの目線を大事にして、現場を常にきれいな状態にしたい。